生前整理

親が捨てたがらない物ランキングTOP10

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こんにちは。生前整理アドバイザーTomoeです。

久しぶりに実家に帰省したとき、廊下やリビングに積まれたモノを見て、「危ないから片付けてよ!」とつい声を荒げてしまった経験はありませんか? 親御さんの安全を思うからこその言葉ですが、親御さんにとっては「自分の人生(モノ)を否定された」と感じてしまい、頑なになってしまうことも少なくありません。

私たち子供世代にとっての「ゴミ」も、親世代にとっては「大切な思い出」や「いつか使う資源」に見えています。 今回は、多くのご家庭で共通する「親が捨てたがらない物ランキングTOP10」をご紹介します。敵を知れば百戦危うからず。まずは「何に執着しやすいか」を知ることから始めましょう。


生前整理のプロが見た!親が捨てたがらない物ランキングTOP10

片付け現場でよく遭遇する「難攻不落のアイテム」たちです。あなたのご実家にも当てはまるものはありますか?

【第10位】空き箱・空き缶・紙袋

「何かに使えるから」「立派な箱だから」の代表格。デパートの包み紙や、お歳暮の桐箱などが該当します。「いつか使う」の「いつか」は、残念ながらほとんど来ないのが現実です。

【第9位】タッパー・保存容器

変色していても、フタが合わなくても、「まだ使える」とキープされがち。冷蔵庫に入りきらないほどのタッパーが棚を占拠しているケースは非常に多いです。

【第8位】健康器具・ダイエット用品

ぶら下がり健康器や、通販で買った腹筋マシーン。「これを捨てたら、健康になるチャンスまで捨てる気がする」という心理が働き、洗濯物干しになっていても手放せません。

【第7位】本・百科事典・雑誌の切り抜き

重たくて場所を取る百科事典は、親世代にとっては「知識の象徴」であり、高価だったもの。「誰かに譲りたい」と考えますが、今の住宅事情では引き取り手が少ないのが悩みどころです。

【第6位】粗品・引き出物のタオル・石鹸

箱に入ったままのタオルや石鹸。「腐るものじゃないから」と押入れの奥深くに眠っています。実は古い石鹸は泡立ちが悪くなったり、タオルにシミができたりしていることも。

【第5位】客用布団(座布団)

「子供たちが帰ってきたときのために」「冠婚葬祭でお客さんが来たときに」。年に数回、あるいは数年に一度の出番のために、押入れの特等席を占領しています。

【第4位】高価だった家具(婚礼家具など)

「嫁入り道具だから」「高かったから」。この言葉が出ると、非常にハードルが上がります。モノとしての価値以上に、親御さんの人生のプライドが詰まっているからです。

【第3位】あなた(子供)の思い出の品

意外かもしれませんが、これは上位に入ります。あなたの通知表、工作、昔の教科書。「あの子が頑張った証」は、親御さんにとって自分の宝物以上に捨てられない聖域なのです。

【第2位】食器(特にセットもの)

5客セットの湯呑みや、大皿の山。家族が減り、夫婦二人暮らしになっても、食器棚は大家族時代のまま。「割れていないのに捨てるのはバチが当たる」という感覚が強く残っています。

【第1位】洋服(着物含む)

堂々の1位はやはり衣類です。「痩せたら着る」「高かった」「流行がまた巡ってくる」。 特にバブル期を経験された世代の服は素材が良いものも多く、判断を鈍らせます。タンスに入りきらず、ハンガーラックが増殖していく原因の筆頭です。


なぜ、親はこんなにも「捨てられない」のか?

ランキングを見て、「わかる!」と頷いた方も多いのではないでしょうか。 ここで大切なのは、親御さんを責めないことです。

親御さんの世代は、「モノがない時代」を経験しています。「もったいない」精神が骨の髄まで染み込んでおり、モノを捨てること=悪、という罪悪感を抱きやすいのです。 また、加齢により判断力や体力が低下し、「片付けなきゃ」と思っていても体が動かないという現実もあります。

まとめ:片付けは「親子の対話」のチャンス

実家の片付けは、単にモノを減らす作業ではありません。親御さんがこれまでの人生で何を大切にしてきたかを知る、貴重な機会でもあります。

ランキングの1位から攻めるのではなく、まずは「賞味期限切れの食品」や「明らかに壊れているもの」など、判断しやすいものから始めてみてください。 「きれいになって気持ちいいね」という小さな成功体験を親子で共有することが、生前整理成功への近道です。

焦らず、ゆっくり。親御さんのペースに寄り添いながら、安全で快適な実家を作っていきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。Tomoe

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整えマスター
過去をふりかえり、今を整えて、未来へつなぐ。 そんなお手伝いをしています。
「いつかやろう」が「やってよかった」に変わるように。
生前整理・家計整理・体のケアを通して、 自分らしく生きる一歩を一緒に見つけていきましょう。
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